ハーモニーダイビングショップの取組
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、
地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、
日本としても積極的に取り組んでいます。
詳しくは外務省ホームページをご覧ください。
HARMONYダイビングショップでは、「海と調和し、人生に冒険を」という経営理念の元、
ダイビングの素晴らしさを20年以上に渡り、事業を通じて伝えてまいりました。
ダイビングというと、一部の限られた人が楽しむレジャーというイメージがあるかもしれませんが、
地球上で唯一無重力で身体を動かすことができ、
陸上で足腰に不安を抱える人でも、海の中では平等に楽しむことができる素晴らしさがあります。
目の前に広がる海の世界は、生きた教科書であり、
子どもから大人まで、初心者から上級者まで、自分にあった冒険に挑戦することができます。
私たちは、「次世代に豊かな地球環境をつなぐ」をミッションとし、
「ダイビングの義務教育化」をビジョンに掲げ、
誰一人とりのこすことなく冒険のチャンスを得られるようにしたいと願っています。
しかしながら、昨今、海洋汚染やマイクロプラスチックが問題となり、
我々の生活が豊かになればなるほど、海と調和できなくなるというトレードオフが発生しています。
そこで、 目標14「海の豊かさを守ろう」をコアに定めて環境ダイビング事業を推進し、
ダイバーが増えれば増えるほど、潜れば潜るほど、海がきれいになる取組を事業を通じて実践してまいります。
そのために、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標8「働きがいも経済成長も」の達成を目指し、
人と海の調和を推進してまいります。
水中清掃
ハーモニーダイビングショップでは、定期的に水中清掃を実施しています。
漁港は釣り具が最も多く、タイヤ、食器など生活用品なども多数です。
ビーチクリーンアップ
場所がビーチに代わると一番多いのはペットボトルなどのプラスチック容器類です。
水中も同じく、ビニールや、空き缶もあります。缶の中に生き物が棲んでいる場合は回収しません。
エコダイバーズクラブの結成と水中清掃イベント
これまで実施してきた水中清掃やビーチクリーンアップの活動を通じて、
海の豊かさを守るためには、
ダイバーだからこそできる取組の一環として、上級ダイバーを集めた「ハーモニーエコダイバーズクラブ」を結成しました。
2019年11月23日に実施した紫川水中清掃では、特に空き缶やプラスチック製品が多く、
川から海への流出を防止するためにも、継続的に実施すべき活動だと感じました。
参加者の皆さんは、透明度が悪い中、3人1チームで懸命にごみを拾い、
いつものグループダイビングとは違うスタイルでの緊張感もあり、スキルアップの意義も感じたようでした。
特にたくさんのごみを拾えたことはダイバーとして誇らしい気持ちになったようで、
みなさんの表情が満足気だったことが印象的でした。
今後はエコダイバーの育成と、継続的な水中清掃を実施し、漁業組合とも連携しながら生態系の改善に努めてまいります。
障がい者ダイビング
ハーモニーダイビングでは、誰一人とりのこされることなくダイビングの楽しさを体験していただくために、
これまで下肢に麻痺がある方、手の変形がある方、全盲の方、知的障害のある方、耳が聞こえない方のスクールを実施してきました。
どのようにしたら潜れるかは、その方お一人お一人に合わせて指導しています。
下肢に麻痺のあるY様とは一番長いお付き合いで、
西表島、パラオ、鹿児島の海へも一緒に潜りました。
当初はフィンは付けずに足がばらけてしまわないように紐で結び、腹筋も力が弱いため姿勢を保てないので
インストラクターがタンクを支えて潜りました。
数年経ち、ちょっとしたきっかけでもう一度フィンを付けて泳ぐ練習をしてみたところ、
自分でバランスを取れるようになっていて、自力で手を使い前に進み、イメージのみで足が少し動かせるようになりました。
この方にはとても大きな感動をいただきました。